About Us

エネルギー・情報卓越教育院とは

エネルギー‧情報卓越教育院の目的

エネルギー‧情報卓越教育院は、エネルギーをビックデータのAI解析などによって賢く利用し、エネルギーコストやCO2排出などのエネルギー利用の制約から解放された人間中心の持続可能なエネルギー社会への変革を実現するため、「エネルギー・情報卓越教育課程」を円滑に実施し、もってエネルギーの多元的学理を極め、ビックデータサイエンス及び社会構想力により、新しいエネルギー社会を変革・デザインする「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」を養成することを目的としております。

「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」の養成は、本学の重点分野である「統合エネルギー科学」と連動して、研究の深化と卓越人材輩出の両輪により、本学の研究分野を世界トップクラスまで牽引する指定国立大学法人構想の実現そのものとなっております。そのため、大学を挙げて取り組みます。

マルチスコープ・エネルギー卓越人材とは

エネルギーの多元的学理を極め、ビックデータサイエンスと社会構想力をもって、新しいエネルギー社会を変革・デザインする人材となります。すなわち、以下の3つのマルチスコープを有し、他者を巻き込み駆動する高い「人物力」を有する人材となります。

3つのマルチスコープ

  • Scope .1多元的エネルギー学理

    エネルギーデバイス、システムに関する知識の分解とアナロジーより類型化(再体系化)された多元的エネルギー学理に関する学識(深い専門性)

  • Scope .2ビッグデータ科学

    AI解析やデータ科学を具体的に活用し、自らのエネルギー関連専門分野に適用できる能力(専門性やスキル)

  • Scope .3社会構想

    新規事業創造、ファイナンス、マーケティング、政策論、計量経済学などの社会科学的知識やスキルを有し、自らの研究開発や事業設計の社会的経済的価値について他者に説得的に説明し巻き込む力を兼ね備え、グローバルにリーダーシップを発揮できる能力(専門性や人間性)

想定される活躍の場(3つの人材像)

  1. ベンチャー起業による社会の革新
  2. 企業における新規事業の企画・立案・推進
  3. 大学・研究機関における未来社会創造の牽引

InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアムとの協業

InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアムは、マルチスコープ・エネルギー卓越人材を養成する教育研究活動に賛同する会員(企業、公的機関、海外トップ大学)と本学教員で構成されております。コンソーシアム会員との連携強化による教育研究体制の強化は、企業メンター・国際メンター等を通じた実社会に近いところでの大学院教育の実施や国際フォーラム等によるコンソーシアム会員と学生の接点となる場が創出され、学生のキャリアパスの見える化と確保が図られます。

エネルギー・情報卓越教育課程

  • InfoSyEnergy
    エネルギー学理科目群
  • InfoSyEnergy
    ビッグデータ科学
    科目群
  • InfoSyEnergy
    社会構想科目群
  • InfoSyEnergy
    卓越実践科目群
  • InfoSyEnergy
    アウトリーチ
  • 企業メンター・
    国際メンター制度

エネルギー・情報卓越教育院の運営体制

エネルギー・情報卓越教育院長 挨拶

伊原 学

東京工業大学 エネルギー・情報卓越教育院長 / 物質理工学院 教授

 気候変動を抑制しつつ経済を発展させることができる持続可能なエネルギー社会の構築は、早急に取り組まなければならない世界規模の課題です。ここ数年で、急速に再生可能エネルギーのコスト低減が実現し、 ESG投資(Environment Social Governance)の観点は,既に産業に大きな影響を与え始めています。また、化学的蓄エネルギーとして機能する水素エネルギーを、適切なエネルギーキャリアにして世界規模で融通する「グローバル水素」、国内の再生可能エネルギーなどから生成し、ローカルに活用する「ローカル水素」は、将来の持続可能な新しいエネルギー社会構築には不可欠な技術として認知されるようになってきました。これから、2030年、そして2050年に向けて、エネルギー技術の進展によって社会が変わっていく、いわばエネルギー研究開発駆動型の社会変革期を迎えることでしょう。

 一方で、コンピューティングの向上による、ビッグデータの一括処理がワークステーションレベルでも可能になったこと、さらには、様々なデータ科学的解析手法がライブラリとして容易に利用できるようになったことなどから、情報科学の活用による研究開発の加速がさまざまな分野において期待されるようになってきました。

 そのような背景のもと、2019年2月に本学に設立した“InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム”(以下、InfoSyEnergyと表記)は、新たなエネルギー社会の構築に向けて、AI解析やデータ科学を融合した“ビッグデータ科学”(本学では“ビッグデータ科学”を,データ科学とAI解析と定義)をエネルギー分野の要素研究、システム研究に多様に活用し、デジタル化による持続可能な低炭素・脱炭素エネルギー社会への転換において、主導的役割を担っていくことを目的としています。ビッグデータ科学を活用し,新たな価値やサービスを創出することで、人々がエネルギーコストや環境行動等を意識せずとも環境と経済の両立を達成できるエネルギー社会を、本コンソーシアムでは,“Ambient Energy Society”(アンビエントエネルギー社会)と定義し,産学連携による実現を目指します。

 さらに、2020年8月には本学から提案した「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」が文部科学省卓越大学院プログラムに採択されました。そこで、2020年12月に東工大InfoSyEnergyにおける教育部門として、「エネルギー・情報卓越教育院」を設立しました。学内から、エネルギー・情報分野における優秀な修士学生を選抜し、修博一貫プログラムで今後のエネルギー変革をリードする卓越した博士人材を育成します。本教育プログラムでは、多元的エネルギー学理を基礎とし、ビッグデータ科学を活用して研究開発をおこない、技術で新しい社会をリード、構想していく人材を輩出します。恵まれた経済的支援によって研究活動に専念してもらい、国際フォーラムや研究ワークショップ、海外インターンシップなどを通じて、InfoSyEnergyの会員企業、海外トップレベル大学と連携し、共同研究を通じたグローバル博士人材の育成を行うことも大きな特長です。学生の皆さんは、ぜひ、「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」を目指してください。そして、企業の皆様におかれましては、InfoSyEnergyへのご参画をお持ちしています。

 引き続き、ご支援・ご協力いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。