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東工大InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム発足講演が開催されました

・主催:東工大グローバル水素エネルギー研究ユニット(GHEU)
・共催:東工大InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム
・日時:2019年11月21日(木) 13:30-
・開催場所:東工大蔵前会館1階 くらまえホール
・テーマ:脱炭素に向けた水素導入の社会ビジョン

東工大HPに当日の様子が掲載されています

■招待講演「プラチナ社会へのイノべーション ~2050年、脱炭素化への社会ビジョン~」
株式会社三菱総合研究所 理事長(第28代東京大学総長)  小宮山 宏氏

■招待講演「日本の水素エネルギー戦略と動向」
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギーシステム課 課長補佐 宇賀山 在氏

・「コンソーシアムが目指すエネルギー社会と研究概要」
東工大 InfoSyEnergy 研究/教育コンソーシアム代表 伊原 学 (東京工業大学 物質理工学院 教授 )
・「最適化アルゴリズムのエネルギーシステムへの展開の可能性」
東京工業大学 情報理工学院 准教授 小野 功
・「再生可能エネルギー大量導入に向けた連系用インバータによる系統安定化機能の開発」
東京工業大学 工学院 助教 河辺 賢一

2019年11月21日 GHEU公開シンポジウム 当日の様子です

ビッグデータ科学を活用して新しいエネルギー社会をデザインする「InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム」(本コンソーシアム)の発足講演を、東工大グローバル水素エネルギー研究ユニット第5回公開シンポジウム内にて開催しました。同シンポジウムにて、その概要と、コンソーシアム参加教員による関連研究の紹介も行いました。

まず、本学の水本哲弥理事・副学長(教育担当)があいさつをしました。
その中で、本学における三つの重点分野の一つがエネルギーであり、ビッグデータ科学を水素エネルギーなどいろいろなエネルギー研究に積極的に活用し、産業界も巻き込んで総合的なエネルギーの共同研究や特徴的な教育プログラムを実施するための組織として、この「InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム」を設立したと説明しました。

続いて、本コンソーシアムの代表を務める伊原学教授(物質理工学院)が、「InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアムが目指すエネルギー社会と研究概要」と題して、学内の60名以上の教授、准教授を中心に、ここで取り組んでいく9つの重点研究テーマについて説明しました。
10年以上の枠組みとして作ったこのコンソーシアムで、大学と企業が一緒になって、学理をベースにした共同研究の実施とビジョンの共有をしていきたいと抱負を語りました。
また、当日までに10社以上のInfoSyEnergyコンソーシアムへの参画が決まっており、その企業紹介がありました。

また、コンソーシアムに参加する小野功准教授(情報理工学院 研究テーマ①)が、「最適化アルゴリズムのエネルギーシステムへの展開の可能性」という題で、自身の研究を説明しました。
試行錯誤を通じて目的関数を最小にする解を探索する「進化計算」が、エネルギーシステムに展開できる可能性を示しました。

最後に、若手の川邉賢一助教(工学院 研究テーマ②)が登壇しました。「再生可能エネルギー大量導入に向けた連系用インバータによる系統安定化機能の開発」と題して、再生可能エネルギーが電力系統の安定性に与える影響を解説しながら、インバータ連系リソースが系統の安定化に貢献することを説明しました。

シンポジウム後には、東工大蔵前会館 ロイアルブルーホールにて意見交換会が行われ、本学の益一哉学長があいさつしました。本コンソーシアムの参加教員や、会員企業の方々が多数ご参加し、シンポジウムの熱気が引き継がれ、活発な議論が交わされました。