【開催報告】InfoSyEnergy第6回公開シンポジウム 2025年1月28日開催
この公開シンポジウムは、ISE の理念と活動を広く一般に報告する機会として位置づけられており、年1回開催されます。
第6回は、資源エネルギー庁の伊藤部長とENEOS株式会社の山口社長に基調講演者として登壇いただきました。
【テーマ】
「不確実性の高まる国際社会
カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー、水素の役割は?」
日 時:2025年1月28日
会 場:東京科学大学 蔵前会館 くらまえホール
会場参加者:92名
オンライン参加者:183名
参加者合計:275名

(敬称略)

【基調講演1】
「GXビジョンと第7次エネルギー基本計画 ~今後の政策展開について~」
資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部長
伊藤 禎則
伊藤部長には、同氏が岸田前総理の秘書官時代に総理から打ち出されたGXコンセプトに基づいて策定された第7次エネルギー基本計画の骨子に加え、エネルギー政策の国内外の潮流、再エネ主力電源化の課題と対策、技術開発・法整備への取り組みや水素政策の深化などについて講演いただきました
【基調講演2】
「製油所を通じた低炭素・脱炭素社会に向けた取り組み ~再生可能エネルギー、水素キャリアとしてのMCHを活用したエネルギー供給の未来~」
ENEOS株式会社
代表取締役社長 社長執行役員
山口 敦治

山口社長からは、ENEOSグループの役割とビジョン、エネルギートランジション(脱炭素化)への取り組み、水素キャリアの軸とするMCH関連技術の開発、ENEOSが推進する合成燃料、バイオエタノール、SAFの3種のカーボンニュートラル燃料への取り組みや石油精製とカーボンニュートラル燃料製造プロセスについてなど講演いただきました。

【講演】
「学理による将来技術の予測とTechno-economicモデルから見えてくる2050年のエネルギー社会~水素エネルギーはいくらまで社会に受け入れられるのか?均等化発電原価と統合費用の試算~」
Science Tokyo 物質理工学院 教授
InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム代表
エネルギー・情報卓越教育院長
伊原 学
伊原代表は、InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアムとエネルギー・情報卓越教育院の活動報告に続き、カーボンニュートラル社会の実現に向けての技術検討と絞り込み、シナリオごとの最適なエネルギーシステム選定について、経済最適化モデルの開発と再エネのポテンシャル、水素価格と経済的影響や課題などを講演しました。
【パネルディスカッション】
「不確実性の高まる国際社会
カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー、水素の役割は?」


パネルディスカッションでは、外的要因と水素価格について、カーボンニュートラルプロジェクトの国内事情、水素市場とCSS導入の見通しなど、パネリストそれぞれの専門的視点からカーボンニュートラル社会の実現にむけた熱い議論が交わされました。
伊原 学 (モデレーター)
Science Tokyo 物質理工学院 教授
InforSyEnergy研究/教育コンソーシアム代表
エネルギー・情報卓越教育院長
(パネリスト)



田中 秀明
ENEOS株式会社 執行理事 水素事業推進部長
久保田 伸彦
株式会社IHI 常務執行役員、技術開発本部長
吉村 健二
川崎重工業株式会社 理事水素戦略本部
プロジェクト総括部長



濱崎 博
Science Tokyo エネルギー・情報卓越教育院
特定講師
末包 哲也
Science Tokyo 工学院 教授
大友 順一郎
Science Tokyo 環境・社会理工学院 教授
(敬称略)