研究テーマ⑤ 電力自由マーケット・学内仮想取引

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分野主査:後藤美香教授、田中圭介教授、小田拓也特任教授

1990年代以降、我が国の電力市場は段階的に自由化を進めてきた。2015年から始まった電力システム改革では、3段階のうち現時点(2020年1月)で2段階目までが実施され、本年4月に送配電部門の法的分離が実施されることで一連の改革が完了する。今後再生可能エネルギー電源を含む分散型エネルギー源がさらに増加する中で、関連する個々の要素技術の開発とともに、それらを社会実装し電力市場を支えるシステムとして活用するためのセキュアで柔軟な仕組み作りも求められている。
本研究分野では、太陽光発電など分散型電源を保有するプロシューマー間の電力取引(P2P電力取引)に着目し、その仕組みについて学内仮想取引を構築し検証する。仮想取引から得られる実験データの解析を通じて、電力取引プラットフォームのあり方やプロシューマ―の行動解析ならびに価格動向分析を実施し、これらの知見をもとに電力取引市場の観点から技術開発との連携を進める。